黒松 (クロマツ) 樹齢約70年
ミセバヤ
姫柿 (ヒメガキ) 樹齢約30年
佐渡赤玉石 (サドアカダマイシ)
赤松 (アカマツ) 樹齢約30年
カウンター
西洋鎌柄 (セイヨウカマツカ) 樹齢約20年
10月24日は24節気の霜降にあたります。
いよいよ秋深まり朝晩はぐっと冷えこみ、冬が近いことを予感させます。
黒松は樹皮が黒っぽくなることからきた名です。海岸沿に多く分布し、防風林や景観のため植林されてきました。
対して、樹皮が赤みがかるのが赤松。
内陸部の山野に分布します。
他の草木らが紅葉し枯れ落ちてゆく中、常盤の緑をたたえる松は益々その青を濃くしてゆくようです。
ミセバヤは古くから栽培されている古典園芸植物です。
ミセバヤの名前は、18世紀末に本種を見つけた高野山の僧が、和歌の師匠に「君に見せばや」という詞を添えて本種を贈ったことに由来しているそうです。
多肉植物でふっくらした葉は面白く、秋になると咲く花も人気です。
柿のミニチュアのような可愛らしい実が色づき楽しませてくれています。
姫柿は昔中国から持ち込まれたものですが、柿渋を採取するためと、鑑賞用として渡来したようです。
渋が強いのと、果肉より種の占める割合が多いので、食用には向きません。
実持ちがよく、年明けまでついていることもあるようで長く楽しめます。
渋が強いせいか鳥もあまり食べないので、尚の事良いものです。
色のついた石いわゆる色彩石は全国に見られますが、中でも佐渡の赤玉石は別格の石質があります。
赤の発色は鉄分と石英が溶けてできると言われています。
赤玉石の山姿は秋の紅葉した山、俳句の季語でいえば「山粧う」を表しています。
樹々が落葉してゆく中、常盤の緑が一際ひき立つのが松の見頃と言えるでしょう。
黒松が海岸沿いに生きるのに対し、赤松は内陸の野山に生きる松です。
秋の味覚松茸が採れるのも赤松林からです。
赤松は古くなると樹皮が赤みを帯びてくる特徴があり、その名の由縁です。
西洋カマツカは北アメリカ原産で英名レッドチョークベリー。
日本のカマツカに似ていることから西洋カマツカと名付けられたようです。
丈夫で実つきもよく、紅葉もきれいで今や秋の実物盆栽に重用されるひとつといえます。
チョークベリーのチョークは窒息するという意。
息も詰まるほど渋い実は滅多に鳥も食べないようで、冬まで楽しめます。